かつて世界的にも注目された長寿地域だった沖縄は、
残念ながらこの10年のうちに日本一の長寿県というわけではなくなってしまいました。
それでも現在においても独自の風土のもたらす健康効果の価値は高く
世間的に認められているところです。
昔からある言葉に「命が宝(ヌチドウタカラ)」というものがあります。
沖縄は島国として、他の日本の地域とは違った一種独特の文化形態を歴史的に築いてきました。
中でも特徴的な文化が「食」に関するもので、野菜類はもとより、
果物、魚介類など全般的に亜熱帯性海洋気候の影響を受けた食材が多く存在しています。

かつての日本一の長寿国からランクを落としてしまった理由の一つとして考えられているのが、
この独特の食文化が失われてしまったことです。
沖縄に限ったことではありませんが、
ここ数十年の間に日本の伝統的な食文化の多くは失われてしまいました。
手軽にすますことのできるファストフード食に代表されるような肉類など動物性脂質が多く
塩分の高めの食品が世の中に溢れかえるようになったのです。
特にアメリカの基地の関係もあり、
この数十年の間に最も食の欧米化の影響を強く受けることにもなりました。
古来からの沖縄伝統料理では、食の素材そのものに薬効があるとされ、
滋養に役立つ成分が豊富に含まれていました。
このような健康に直結する食物のことを「薬物(クスイムン)」といもいい、
医食同源という東洋医学でも基本的な思想となっている理念が沖縄の伝統料理にはあったのです。

そこで、現在においてはそのようなかつての食文化によって健康寿命を
伸ばすことができていた沖縄の料理の価値が再び見直されるようになってきています。
今も伝統料理を伝える地元の人の話を聞きながら、独自の食文化を化学的に
研究しこれからの新しい食文化の育成に役立てようとする動きが大きくなってきているのです。

参考:沖縄県民を取り巻く食環境の実態

このサイトでは、主に「食」の部分に注目をしつつ、沖縄という地域性や国民性が健康維持に
どのように役立ってきたかということをそれぞれの側面からまとめてみようと思います。
独自文化や生活様式を学び直すことで、
これからの私達の生活での健康維持に大いに役立たせることができることでしょう。
沖縄の素晴らしさを知ることで、自然とともに生きることときちんと食事をすることが
健康維持にとても重要な意味を持つことを実感できるのではないかと思います。001015