かつての健康長寿地域からランクダウンをしてしまった理由として、
食生活の変化とともに挙げられているのがモータリゼーション化が進んだことによる運動不足です。
沖縄は日本の他の地域と違って冬の間も気候が温暖で、
年間を通して外で自由に活動をすることができます。
このことが、冬期間中は室内でじっとしていることが多いほかの地域にありがちな
運動不足状態を避けさせ、体内の代謝を促す運動を行わせる要因となっていたといいます。

ちなみに気候は最も寒い時期となる1~2月の間においても20℃程度にまで上がる日があるほどで、
コートはもちろんのこと上着を羽織らなくてもよいほどの気候条件となっています。
人間は年を重ねると環境に対する適応能力が落ちていってしまうので、
冬の急激な寒さのない沖縄の気候は、老齢年齢を迎えた人にとっても
気管支炎や肺炎のもととなる風邪を導きにくいというメリットの高いものといえるでしょう。

ところで沖縄は最も広い本島においてもそれほど大きな面積はないため、
鉄道というものが全くありません。
高速道路も那覇から南北に伸びる1本の沖縄自動車道があるのみとなっています。
道路が整備をされていないうちは、こちらで暮らす人の移動手段は主に徒歩となっており、
かなりの長い距離を日常的に歩いていたという世代も
数十年前までは当たり前に存在をしていました。

ところが時代は変わり、今や人口の2人に1台というほど自動車の所有率が高まった現代においては、
ちょっとした移動に車を使う人が非常に増えてきました。
沖縄以外の地域でももはや当たり前のこととなってしまっていますが、
今となっては歩くという行動は意識的に行わなければいけない運動方法にまで
なってしまっているのです。

参考サイト:沖縄と長寿の関係

従来までの長寿の理由となっていたのは、健康的な食生活を送りつつ、
毎日適度な運動をすることが自然に生活の中に取り入れられていたということです。
しかしこの食生活と運動習慣の両面が損なわれてしまったことにより、
肥満状態と呼べるような体型の人が激増してしまい、
それが糖尿病をはじめとする生活習慣病の原因となってしまっているのが現状です。
皮肉なことですが、おいしい食材の多い地域でもあるので、
今や全国平均に比べて肥満率の高い地域となってしまっていたりします。
沖縄らしい生活スタイルを取り戻すことは、
これからの健康寿命を考える上で大変重要な意味を持つことになりそうです。