方言としてある「海人(うみんちゅ)」
様々な場面で耳にすることがあるのでご存知の方も多いでしょう。

「うちなんちゅう」ということもありますが、いずれも沖縄県民の人が地元民を本土の人たちと区別するときに使うものとなっています。

ちなみに「うみんちゅ」の反対語として島人(しまんしゅ)、つまり「内地の人」という意味の言葉を用います。

ただ、ここ近年では沖縄に移住する若い世代の人も多く、もともと沖縄で生まれ育った人とそうした内地からの人が結婚して子供をつくるケースも増えてきているので、
何をもってウチナンチューと言うのかということについての定義はそれほど明確に決まっているわけではありません。
要するに沖縄に在住していて地元の人と同化した意識を持つことができているかということという曖昧な規準によるのではないかと思われます。

言ってみればこの「うみんちゅ」という言葉は単に島国意識的な区別をするためのものではなく、沖縄独特の気質のことを示していると言えます。
沖縄と言えば小さな島の四方を取り囲む海が大きな影響を与えてきますから、気候的なものが県民気質に影響を与えていると言ってもよいでしょう。
沖縄の海は日本の他の地域で見られる海とは景色が違っており、透明感の高さや温度の暖かさといった大きな特徴があります。

もともと沖縄に生まれ育ったという人でなくても、毎日そんな海を見ながら生活をしていると、自然と沖縄県民らしい気質が身についていくのでしょう。

県民性として代表的なのが「人懐こい」「温情的」といった明るい人柄です。
普通田舎と呼ばれる地域に行くと、地元民という縄張り意識があるのでなかなかよそ者が中に入っていくことはできにくいのです。
沖縄においてはそのようなことはほとんどなく、初対面の人でも気さくに話の輪に入れてもらえます。
また陽気でノリがよく、音楽や踊りを愛するという気質も持ちあわせています。

ただ反面で、そんな陽気さが裏目に出て時間やお金にルーズであったり、ところどころに適当なところが見えてしまったりします。
神経質なビジネスマンなどから見ると思わず激高したくなってしまうかもしれませんが、そんなのんびりとした考え方も、自然の中に囲まれた場所だから培われるものなのかもしれません。
他の地域にあるような四季による気候変動も沖縄ではほとんどないので、それが時間に関する感覚をゆったりとしたものにしているのかもしれません。