沖縄には伝統的な地酒「泡盛」があります。

泡盛は日本最古の蒸留酒と言われており、記録では14世紀半ばくらいにはすでに日本で作られていたということがわかっています。

泡盛は当時さかんに行われていた南方貿易で、シャム船が琉球に立ち寄ったときに贈られた「ラオロン」というお酒が泡盛のもととなったとされています。

元来沖縄ではお酒のことを「サキ」と呼んでいたのですが、この原材料として使われていたのが粟であったのでこれが「粟盛」という言葉になり、後に「泡盛」として定着していったようです。

現代におけるお酒の分類では泡盛は焼酎の一種となっていますが、他の日本の地域で作られる焼酎とは若干歴史や成り立ちが異なっているというところに特徴があります。

 

ところで、健康面を考えるときあまりお酒を飲み過ぎることはよくない影響を与えるものとされています。

しかし泡盛は他の種類の焼酎に比べてかなり度数が高く、分量もかなり消費されていることがデータとして残っています。

数年前に起きた焼酎ブームのときには泡盛もその波に乗って急激に出荷量が増えたのですが、現在ではややブームが落ち着いたこともありやや下降傾向にあります。

ですがそれでも沖縄県内で出荷される分量を成人人口で頭割りをしてみると、なんと一人あたり一ヶ月に一升瓶1.5本を使用しているという数字が出されています。

酒処の沖縄といえども中には全く体質的に飲めないという人や、泡盛はあまり好きではないという人もいるはずなので、そのあたりを考えると相当量の泡盛が沖縄県内で飲まれていることになります。

 

しかしそれだけの出荷量をしていながら、つい先日まで日本一の長寿国としてランクしていたのも沖縄です。

これは、泡盛には血栓を防ぐ効果があり、心筋梗塞を予防する役割を持っているからといわれています。

通所お酒を飲み過ぎると年齢を重ねてから体が弱るというイメージがあるのですが、沖縄の本格焼酎泡盛はむしろ年齢を重ねた人が飲むことにより、老人性痴呆症を防ぎ血管の病気を予防する効果を得ていたというふうに言われています。

お酒があまり好きでない人も、泡盛はアルコール分を飛ばして料理に入れる目的にもよく使われているため、それを食事から摂取することで同じような血管の病気予防の効果が得られていたという研究結果も出ています。

最近沖縄の健康寿命が鈍化してきた背景には、もしかしたらこの泡盛を若い世代の人があまり積極的に飲まなくなってしまったせいということも影響しているかもしれませんね。