本島を含み複数の島が点在している沖縄には、
大小161の島がありそのうち約3割が有人島とされています。
またこの地域を大きく分類していくと、まず本島を4地域に、
さらに宮古、石垣、与那国の3つの離島地域となり、全部で7つに分けることができます。
本島の4地域とは「那覇」「糸満」「中頭」「やんばる」となっており、
それぞれ少しずつ文化や食材に変化があることに気が付きます。
ですが同じ沖縄地域に共通している食材や調理方法もあり、
細かい差はあるもののやはり全体として共通した特徴も多くもたれています。

沖縄料理と言えばやはりもっとも有名なのが「ゴーヤ」を使ったもので、
中でもゴーヤチャンプルーは今や夏の定番料理となるほど有名なものです。
ゴーヤは別名「ニガウリ」と呼ばれていることからわかるように、
独特の苦味が特徴的なゴツゴツの表面をもったヘチマのような形状の野菜です。
ゴーヤチャンプルーの作り方は非常にシンプルで、まずゴーヤを縦に半分に切って
中の種を取り除き、それを横方向に薄切りにして食べやすいサイズにそろえます。
切ったゴーヤには軽く塩をふってもんでおき、水でざっと洗って軽く苦味を抜きます。
そのあとフライパンや中華鍋に水を切った豆腐を手でほぐしながら入れ、
そこにゴーヤを入れて炒めたら出来上がりです。
豆腐は「島豆腐」と呼ばれる独自の方法によって作られた豆腐を使うのが一番本格的な方法ですが、
木綿豆腐でも代用が可能です。

ゴーヤチャンプルーのポイントはあまりたくさんの調味料を入れないことで、
庶民料理として沖縄伝統に従った方法では、
塩を軽くふる以外の味付けはされないようになっています。
最近では沖縄以外の場所でもゴーヤチャンプルーを出す
レストランや居酒屋が見られるようになりましたが、
その場合には現代人に味覚に近くするため醤油やオイスターソースのような味付けがされたり、
豚肉やにんじん、もやしのような野菜が一緒に炒められたりします。

伝統料理の特徴は、全体的に味付けに使われる調味料が少なく、
塩分が控えめにされているということです。
日本国内の他の地域では庶民料理として必ず登場してくる
「漬物」文化が沖縄にはないことが特徴となっているように、
過度な塩分を食品に用いるという習慣そのものがあまりなかったようです。
健康的な食材を少ない塩分の味付けで、
自然のまま食べるというスタイルが沖縄における健康的な食文化の基本となっています。