ちんすこうは、琉球王朝時代から沖縄で作られてきた伝統的なお菓子です。
沖縄みやげの定番品であるので、自分で沖縄に行ったときだけでなく知り合いなどが沖縄に旅行に行ったときにはよくもらったりします。
お菓子そのものは大変シンプルなつくりをしており、小麦粉や砂糖にラードをまぜて焼いただけという見た目も味も素朴なものです。
口に入れるとサクッと柔らかく砕け、ビスケットよりもちょっと柔らかめの食感と控えめの甘さが特徴になっています。
上品な味なのでお茶うけにちょうどよく、ウエハースなどのかわりにアイスクリームや甘い冷菓子の付け合せとして登場することもよくあります。

作り方を簡単に説明すると、まずラードを常温に戻しておきクリーム状になるように練っていきます。
ほどよく泡だったところで砂糖を加えてさらに混ぜあわせます。
そこに香ばしさを加えるために一工夫のピーナッツバターを入れ、小麦粉をふるって入れながら生地を作っていきます。
生地の硬さは手で丸めて形がしっかりとできるくらいがちょうどよく、だいたい3cmくらいの球にしてから焼きやすいように手のひらで平たくつぶします。
あとはクッキーと同じようにクッキングペーパーの上に並べてオーブンで焼いていきます。
焼く時の温度は200℃なら10分くらい、150℃なら5~10分くらいが目安です。
焼きあがったときには表面がひび割れて形状が一定ではなくなっているのが普通ですが、ちんすこうはむしろそうした個々の形状が違うところがお菓子の重要な特徴と言えます。

ちんすこうの材料は小麦粉・ラード・砂糖(三温糖など)だけでも作れるという全国的にも珍しいくらいのシンプルなお菓子となっています。
そのためもあって非常にアレンジがしやすく、生地に他の野菜や果物を入れたり、薄めに生地を作って焼いて中にクリームやジャムなどを挟むサンド形式にするということもできます。
ちんすこうをおみやげとして販売しているお店は沖縄県内だけでも相当数になっていますが、最近では昔ながらの俵型のものばかりでなく、色鮮やかに自然食材を使って染めたり味にバリエーションを設けたりしているところも増えています。
ちなみに全国のおみやげに関するアンケート調査によると、「うまいけどまたかと思うおみやげ」のランキングで沖縄のちんすこうは東京みやげの「東京ばな奈」に次いで第2位となっています。
沖縄の顔とも言える有名な土産菓子として全国の人に知名度を得ているということですね。