沖縄のことを知るための興味深いデータの一つが離婚率です。
沖縄というと風土的にのんびりしていて解放的というイメージがありますが、結婚についての調査をみてみると驚くべきことに夫婦離婚率が首都圏である東京や大阪を抜いて全国第一位としてランクインしています。
なんとなく沖縄の家庭内で夫婦が言い争っているというのはあまりイメージしたくないということもあり、なんだかとても意外に思う人もいるのではないかと思います。
ですが、その離婚率の高さこそが沖縄の人たちの人生観や基本的なものの考え方を示す一つのきっかけにもなります。

沖縄は離婚率も確かに高いですが、同時に若年層の結婚率も高く、出生率も高いという特徴を持っています。
沖縄は家族や親類関係を大切にし、年中行事などでは大人数が一同に会して宴会を開くということも知られているので、若年の結婚や出生率の高さは納得がしやすいものです。
この親戚のことを沖縄では「門中」といい、家族となった人たちは同じ一つの祖先を崇拝するという先祖崇拝文化も伝統的に続けられています。

にもかかわらずなぜ多くの人が離婚という離別の手段をとってしまうのかということになります。
離婚原因について調べたアンケート調査では、第一位として挙げられているのは「夫から妻への暴力」というもので、全体の半数にあたる5割くらいがそのように回答しています。
全国的にもこのDV被害の割合の高さは群を抜くものとなっており、沖縄の夫婦生活において夫が妻に手を挙げるということは決して珍しいことではないようです。
なぜここまで数字が高いかというと、今度は沖縄の裏の顔とも言うべき失業率の高さが関係してきます。
沖縄は全国的に失業率も高い数字となっており、子沢山で家族はたくさんいるのにそれを十分に養っていける財力がないということが、家庭を持つ男性にとって大きなプレッシャーになっていることがうかがえます。
さらに、沖縄は女性の就業率が高く自立して仕事を持つことに対して抵抗感があまり持たれていません。
そのことが経済的基盤により家庭を維持するという目的を薄くしてしまうため、離婚という選択をしやすくしてしまっていると言えます。

加えて、沖縄の県民性として「なんとかなる」という楽観的な考えが離婚の後押しをしているという研究者もいます。
周囲の人も比較的他人夫婦についてはおおらかで、離婚をすることを恥とはあまり考えていないような風潮があるようです。