不思議な世界観が新鮮な映画

沖縄には古くから言い伝えられている不思議な存在があるそうですが、この八月のかりゆしは沖縄を舞台にした不思議な世界観を楽しめるスピリチュアルファンタジー映画とされています。
内容については賛否両論がある映画とされていますが、不思議な世界観に魅了される作品です。
ちなみに、特別出演として元首相の村山富市さんが登場していることでも話題になった作品です。

登場人物とあらすじ

この物語の主人公は17歳の至って普通な高校生・テルで、普通の高校生と少しだけ違うのは母親がユタと呼ばれる霊媒師で、父親が幼い頃に行方不明になってしまった民俗学者であるという家庭環境でした。
ある日、ユタの母親が他界したことで一人ぼっちになったテルは、母親の親戚がいる沖縄に行くことになります。
そこで出会ったのが従姉妹のマレニでした。

マレニはとても不思議な雰囲気を醸し出している女の子でユタになる修行をしているとのことでした。
しかし、この世の存在ではないモノが見えてしまうことから、本音としてはユタになりたくないと考えていました。
家のすぐ近くにはガジュマルの木があり、そこにはキジムナーという精霊が存在しているとも教えてくれました。
テルの母親もユタでしたが自分は心霊現象を信じておらず、なぜかマレニと気があって仲良くなることができてテルはカンカラ三線をマレニから受け取りました。

ある日、テルとマレニが訪れた御獄でとても悲しそうにしている少女の霊をマレニが目撃します。
この世の存在ではないモノが見えてしまうのはマレニにとって日常茶飯事のことなので、いつもならあまり考えこむことはありませんが、なぜかその少女の事が頭から離れなくなってしまいます。
ひょっとしたら他界からの来訪神とされるマレビトかもしれないと感じた時に、テルが不思議な曲をマレニからもらったカンカラ三線で奏ではじめました。

その曲はマレビトの唄では?とマレニが質問をすると、テルは子供の頃に聞いたことがある曲だと答えます。
すると、ガジュマルの木の精霊であるキジムナーがどこからともなく現れて、マレニに手招きをすると、マレニは導かれるようについていきます。
その後をテルが追いかけて二人の旅が始まることになりますが、途中でマレビトに興味を持っているというアキと出会って三人で旅行をすることになります。
不思議な出来事が次々と起こり、運命的な出来事だと感じ始めた時に沖縄戦の影響で終わってしまった悲しい恋の結末へタイムスリップして、物語の真相が見えてきます。

とても不思議な内容ですが、沖縄の美しい景観を楽しめることも魅力的な映画と言えます。
主人公のテルは松田龍平さんが演じており、木の精霊には映画の音楽も担当した斉藤和義さんが出演しています。