沖縄発のご当地アニメ

沖縄独自に制作をした作品はいくつかありますが、中でも異色の存在になっているのが「はいたい七葉(ななふぁ)」というアニメ作品です。

ご当地アニメというと自主制作のようなゆるいものを考えてしまいがちですが、この「はいたい七葉」はキャラクターも動画もかなり本格的に作りこんであり、全国として見ても全く遜色ない出来栄えになっています。

もともと制作は2012年~2013年にかけて沖縄県内限定で琉球朝日放送として放映されたものなのですが、大好評であったことから続編制作、そして2014年には首都圏でも放送という流れになりました。

沖縄県内でスタートしたプロジェクトがロングランを記録することで次第に全国区になっていくという流れは最近では珍しくなく、むしろ地方限定ということであまり最初から大衆受けを狙わない独自色の強い作品を作れるという強みがあると言えます。

沖縄ならではのネタが満載

「はいたい七葉」の特徴は、ショートアニメながら沖縄独特の方言や文化がふんだんに盛り込まれているという点です。

例えばタイトルの「はいたい」ですが、これは「こんにちは」という言葉にあたる昼間自然に交わし合う挨拶の「はいさい」の女性向けの言葉です。

「はいさい」という言葉は比較的有名になってきているので割りと認知度はありますが、女性が口にする場合には「はいたい」に変わるということはあまり知られていません。

そんなふうに沖縄地域にいる人しかわからない・わかりづらいネタがアニメ全編を通してたくさん登場してきます。

ストーリーも喜屋武七葉(きゃんななふぁ)という沖縄らしい名前の女の子が、おばあの経営する沖縄そばのお店「かめーそば」で暮らしている中で、ガジュマルの木に住み着いた精霊のキムジナーと出会うというまさに沖縄だからできる設定となっています。

首都圏でも受け入れられる理由

アニメはショートストーリーなので一話ずつは非常に短いのですが、かなりテンポがよくさくさくと話が進んでいくのであっという間に終わったという印象になります。

最近では「聖地めぐり」といったふうにアニメの舞台として使用された土地を旅行して回るというツアーが人気になっていますが、この「はいたい七葉」も沖縄を代表するアニメとしてしばしば聖地巡礼場所として紹介されています。

ただ他のアニメの場合ははっきりその地方の地名が描かれていることが少なく、ロケーションからなんとなくそこかと特定をして出かけることが多いのに対し、「はいたい七葉」は沖縄以外の何物でもないということが特徴になっています。

いまどきの萌えキャラとしてしっかりデザインされているとともに、沖縄愛をたっぷりと感じられる設定であることが首都圏でも受ける理由なのではないでしょうか。