波瀾万丈という言葉がぴったりのドラマ

「純と愛」は、朝の連続テレビ小説として制作された2012年の作品です。

同じ沖縄を舞台にした連続テレビ小説シリーズにはNHK史上に残る名作「ちゅらさん」がありますが、そちらとどうしても比較をされがちになってしまうせいもあって「純と愛」の評価は決して高いものではありません。

ですがドラマの舞台を沖縄から大阪、そしてまた沖縄といくつも移動をしていくことから変化があり、見ていて退屈しないという楽しさがありました。

全体的には主人公の狩野純(夏菜)があまりにも不幸の連続で、やる努力やる努力がどんどん悪い方向になっていってしまうので、見ていてかわいそうになるということもあります。

ただ評価が分かれるということは熱烈なファンもつきやすく、二転三転と先の読めない展開に引き込まれてNHKの朝ドラをめったに見ていなかったはずなのにすっかり楽しみにするようになったというような意見も聞かれています。

舞台となったのは沖縄の離島宮古島で、そこでの景色の美しさについては見ていて朝からとても心がキレイになります。

あらすじが本当にすごい

ドラマをリアルタイムで見ていなかったという人のために簡単にあらすじを説明すると、主人公の純は宮古島に生まれ、祖父が生前に経営していた「サザンアイランド」というホテルの再生を夢に育ちます。

ですが父親と確執があり、ケンカをして家を飛び出すことになり大阪で一流ホテルに就職をします。

就職先のホテルでは後に結婚相手となる愛(いとし)くんと出会うなどホテルマンとしてたくさんの経験をしますが、そのホテルが突然外資系の企業に買い取られてしまったことをきっかけに退職をすることになります。

そのあと沖縄に戻って「サザンアイランド」を再興しようと夫となった愛くんと一緒に頑張るのですが、結局父親からの妨害にあい、ホテルは売却をされてしまいます。

父親とますます険悪になってしまったことで再び沖縄を出て大阪で就職をし、小さなホテルの女将とともに新たに仕事をスタートさせていきます。

順調に旅館が運営されるようになってきたところで今度はお客さんの寝タバコが原因で全焼の火事となり、再び職を失います。

その頃には沖縄の家族もトラブルが連続し、母親が認知症になり父親が失業をしたショックで急死し、兄弟もバラバラと不幸が連続して襲ってきます。

最終的には沖縄に戻って新たに別荘を買い取ってホテルを開業しようとがんばりますが、開業工事が進んでいよいよオープンというところで台風が来て建物がほとんど全壊してしまいます。

そして極めつけに夫の愛くんに脳腫瘍が見つかり大手術の末に昏睡状態になってしまいます。

最終回で愛くんが目覚めるかと思いきや、そのままでドラマは終了になってしまいました。

リゾート地宮古島という舞台

ドラマに賛否両論があるのは、やはり最終回があまりにも報われなさすぎだったということが関係していると思います。

正直あれだけ苦労ばかりの人生を送ってきたのだから最後くらいは幸せになってもらいたいと思う視聴者の期待を全く反対にしてしまったので仕方のないことでしょう。

ただドラマで舞台となった宮古島は実際にたくさんのリゾートホテルがある沖縄離島でも有数の観光地であることから、設定自体はリアリティがあり旅館という客商売をするという苦労もかなりうまく描かれていました。

やはり朝ドラですから、もうちょっと爽やかにまとめてほしかったですね。