実話を基にしたドラマ

沖縄を舞台にしたドラマは度々放送されていますが、第2次世界大戦時の悲惨な光景を描いた作品もたくさん放送されています。
今回ご紹介する「白旗の少女」はフジテレビで初めてドラマ化されて、テレビ東京でもドラマ化されています。
原作は比嘉富子さんという方が書いた小説で、実はこの物語の主人公である白旗の少女とは比嘉さん自身のことなのです。

参考:白旗の少女:テレビ東京

「白旗の少女」の写真

第2次世界大戦が集結し、沖縄戦の様子を収めた写真集が出版された時にある少女が白旗を挙げている様子を撮影した写真が存在していました。
沖縄戦では多くの一般人も戦闘に巻き込まれて命を落とし、自ら命を断ってしまう人も続出したことで15万人以上もの方が犠牲になったことでも知られています。
アメリカ軍は老若男女を問わず、素直に投降をしない人に対して非道な攻撃を行ったことが知られていますが、当時は投降をして敵の捕虜になるよりも自ら命を断つことを教えられてきたため、投降をしない人がとても多かったそうです。

ある防空壕の前にアメリカ軍が押し寄せ、爆弾を防空壕に投げ込むから素直に投降するように呼びかけました。
その防空壕から白旗を持って出てきたのが、物語の主人公である比嘉富子さんなのです。
比嘉さんが白旗を持って投降する様子を、アメリカ軍のカメラマンが撮影をしていました。
ボロボロの姿で白旗を持ち投降する様子は、後に世界中の人たちに戦争とはこんなにも幼い子供を巻き込む悲惨なものだという現実を知らしめるきっかけになったのです。

比嘉さん自身は、当時写真を撮られていることをわかっていたそうですが、その写真の存在を知らずにいたそうです。
戦後しばらく経ってから写真の存在を知ったことで長い間封印してきた戦争の体験を後世に残すために小説として書き残したという経緯があります。

あらすじ

物語は昭和52年に主人公である比嘉富子さんが本屋で何気なく見た写真集に自分が幼い時の姿を発見した時から始まります。
白旗を持って手を振る自分の様子を見た時に戦争当時の思い出が蘇ってきました。

幸せに暮らしていた一家を、とうとう沖縄で地上戦が開始されたことで不幸のどん底に落としてしまいます。
戦闘から逃れているうちに家族と離れ離れになり、たった一人であちこちをさまよいながら何とか生きながらえてきた比嘉さんは、防空壕である老夫婦に出会います。
その老夫婦から、白旗を持って投降したら命は助かると言い聞かせられて投降することになります。

比嘉さんは投降するまでの間に何度も危険な目に遭い、自ら死にたいとの思いを何度も抱いています。
小さな子供が自分で死にたいと言うシーンは本当に辛いもので、戦争は酷いものだと改めて考えさせられる作品です。