沖縄を舞台にしたヤクザ映画

北野武さんの監督作品として4作目にあたるソナチネは、沖縄を舞台にしたヤクザ映画として知られています。
映画監督としての実力が認められたことで注目された映画ですが、バイオレンスな内容ながらも多くの人から高評価を得ている人気作です。
ロンドン映画祭、カンヌ国際映画祭でも上映されて高い評価を受けたことで日本だけでなく世界各国に北野監督作品のファンが誕生したと言われています。
北野武さん自身もお気に入りの作品で、自分の最後の作品にしようと思って好きに作るつもりだったと後に語っています。

登場人物とあらすじ

北野武監督自身が演じる主人公のヤクザ・村川は、暴力団の北島組の下部組織に属している村川組の組長として君臨していました。
北島組の幹部である高橋とあまり良好な関係を築けていなかったことから、北島組ともあまり良い関係ではありませんでした。

ある日、北島組の友好団体である中松組が沖縄で阿南組と対立して争っていることから、中松組へ応援するために何人か若い衆を連れて行くように上層部から指示されます。
実は、最近起こった争いの影響で組の若い衆を3人も失っていたため沖縄へ行くことを渋る村川でしたが、どうしても応援が欲しいのでとりあえず行って欲しいと指示されたため沖縄行きを決断します。

当初はすぐに手打ち(和解が成立すること)になるだろうと聞いていたものの、抗争は更に激化しており、事務所に爆弾が仕掛けられるなどの攻撃を受けて壊滅的な状態に追い込まれます。
そこで残った主要メンバーで海沿いにあった空き地に隠れて過ごし、中松組が手打ちをするのを待つことになりました。

隠れている間は特にやることがないので、紙相撲をしたり花火や踊り、落とし穴など様々な遊びを子供のように楽しんでいました。
抗争中のヤクザとは思えないような平和な時間を過ごしながら後2~3日で戻ろうと考えた矢先に刺客がやってきて仲間を殺害します。
この頃はっきり確信できたのは、沖縄行きを指示した北島組の罠であったということです。
何となく薄々は気づいていましたが、はっきりと北島組に裏切られていたことがわかり、殺害されてしまった仲間の仇を取ることを決意します。

村川が仇を取るために行動をした結果、やはり北島組と阿南組はグルだったことが判明します。
こうして村川の仇討ちは成功したところで物語が終ると思われていましたが、意外なラストを迎えることになります。
今までの仇討ちは一体何のためだったのか?と不思議に感じられますが、恐らく何度か作品を見直してみると、物語の真意が見えてくるような気がします。
映画の評価を見ていると、登場人物は大人になりきることができない子供のようだと言われています。